こんにちは、住宅設備アドバイザーの和田誠です。
大手ハウスメーカーで10年以上、住宅設計に携わった経験から、皆様の暮らしに役立つ情報をお届けしています。
今回は、リフォームや解体で不要になった住宅設備・建材の買取市場について、そして気になる「2026年のトレンド」をプロの視点で予測します。
「ただ捨てるのはもったいない…」と感じているその設備、実は価値ある資産かもしれません。
この記事を読めば、未来を見据えた賢い売却方法がわかります。
【この記事の結論】不要な住宅設備・建材を賢く売る3つのポイント
- 実は価値がある
中古住宅市場の活況やDIYブームを背景に、不要になった住宅設備や建材は専門業者に売れる資産です。- 高く売れるもの
特に「製造から5年以内の給湯器」や「大手メーカー製のシステムキッチン」、未使用の建材は高価買取が期待できます。- 未来の価値
今後は「スマートホーム対応」や「高い省エネ性能」を持つ設備が、さらに価値を高めていくと予測されます。

そもそも住宅設備や建材はなぜ売れるのか?
リフォームや解体の現場では、まだ十分に使えるにもかかわらず、多くの住宅設備や建材が廃棄されてきました。
しかし、近年その状況は大きく変わり、専門の買取業者が次々と登場しています。
なぜ今、これほどまでに住宅設備や建材の買取市場が活性化しているのでしょうか。
その背景には、大きく3つの理由があります。
中古住宅市場の活況とリフォーム需要の増加
最大の理由は、中古住宅市場の活況です。
新築住宅の価格が高騰を続ける中、比較的安価な中古住宅を購入し、自分好みにリフォーム・リノベーションして住むというスタイルが一般化してきました。
矢野経済研究所の調査によると、中古住宅買取再販市場は年々拡大しており、今後もその傾向は続くと予測されています。
買取再販とは、事業者が中古住宅を買い取り、リフォームなどを施して再び販売するビジネスモデルです。
このリフォームの際に、良質で安価な中古の住宅設備・建材が求められるため、買取市場の需要を力強く牽引しています。
私がハウスメーカーに勤務していた頃も、お客様から「コストを抑えつつ、質の良い設備を入れたい」というご要望を数多くいただきました。
まさに、そうしたニーズが市場を支えているということです。
DIYブームと個人のニーズ
テレビ番組やSNSの影響で、DIY(Do It Yourself)を楽しむ人々が増えていることも、買取市場を後押ししています。
プロに頼むほどではないけれど、自分で水栓金具を交換したり、インターホンを取り付けたりといった小規模なリフォームを手がける方が増えました。
こうした個人の方々にとって、新品は高価でも、状態の良い中古品であれば手軽に購入できます。
特に、デザイン性の高い水栓金具や照明器具、人気のメーカー品などは、個人間の売買も活発です。
専門業者だけでなく、一般消費者も買い手となることで、市場の裾野が大きく広がっています。
SDGsと資源循環型社会への貢献
そして、世界的な潮流であるSDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりも無視できません。
廃棄物を減らし、限りある資源を有効活用する「資源循環型社会」の実現は、建築業界全体の大きなテーマです。
不要になった設備や建材を安易に廃棄するのではなく、再利用(リユース)することは、環境負荷の低減に直結します。
ただお金になるから売る、というだけでなく、自分の行動が社会貢献に繋がるという意識が、売り手と買い手の双方に浸透し始めています。
このサステナビリティへの価値観が、買取市場の成長を根底から支える重要な要素となっています。
【2026年版】買取市場で価値が高まる住宅設備・建材リスト
「うちにあるもので、売れるものはあるだろうか?」
ここでは、2026年現在の市場で特に価値が高いとされる住宅設備や建材を具体的にご紹介します。
ご自宅や倉庫に眠っているものが、思わぬ「お宝」かもしれません。
定番で高価買取が期待できる住宅設備
まずは、常に高い需要があり、高価買取が期待できる定番の住宅設備です。
これらは生活に不可欠なものであり、中古市場でも安定した人気を誇ります。
| 設備の種類 | 人気メーカーの例 | 高価買取のポイント |
|---|---|---|
| システムキッチン | LIXIL, TOTO, パナソニック, クリナップ | 製造年が新しい、ビルトイン食洗機付き、人気色 |
| ユニットバス | TOTO, LIXIL, パナソニック | 浴室乾燥機付き、節水機能、状態が良いもの |
| トイレ(ウォシュレット) | TOTO, LIXIL, パナソニック | ウォシュレット一体型、タンクレストイレ、節水・自動洗浄機能付き |
| 給湯器(エコキュート等) | リンナイ, ノーリツ, パロマ, 三菱電機 | 製造から5年以内、追い焚き機能付き、エコジョーズ・エコキュート |
| 洗面化粧台 | LIXIL, TOTO, パナソニック | 三面鏡、LED照明、収納が多いもの |
特に、TOTO、LIXIL、パナソニックといった国内大手メーカーの製品は、品質への信頼性が高く、中古市場でも指名買いされることが多いため、高値がつきやすい傾向にあります。
未使用の建材・資材は宝の山
リフォームや新築工事では、発注ミスや仕様変更、予備分などで、どうしても建材が余ってしまうことがあります。
これらを「いつか使うかも」と倉庫に眠らせておくのは非常にもったいないことです。
未使用の建材は、業者にとって「新品同様」であり、高値で取引されます。
- フローリング材、クッションフロア
- 壁紙(クロス)
- 断熱材
- 電線(VVFケーブルなど)
- 石膏ボード
- 配管材
特に法人(工務店やリフォーム会社)の方で、倉庫の在庫整理にお困りの場合は、我々のような専門業者に一括査定を依頼することをおすすめします。
現場で余った資材を売却することで、廃棄コストを削減できるだけでなく、新たな利益を生み出すことができます。
意外と売れる!こんなものも買取対象に
「こんなものまで売れるの?」と驚かれるかもしれませんが、以下のようなものも買取対象となる場合があります。
諦めて処分する前に、一度査定を依頼してみる価値は十分にあります。
- テレビドアホン、インターホン
- 水栓金具(蛇口)
- 換気扇、レンジフード
- 照明器具(シーリングライト、ダウンライト)
- 取り外したドア、窓(サッシ)
- カーテンレール
- 門扉、フェンス
- エアコン
たとえ単体では値段がつきにくいものでも、複数まとめて依頼することで買い取ってもらえるケースもあります。
「これはゴミだろう」と自己判断せず、専門家の目で見てもらうことが重要です。
プロが教える!住宅設備・建材を1円でも高く売るための5つのコツ
せっかく売るのであれば、少しでも高く買い取ってもらいたいのが人情です。
ここでは、私がハウスメーカー時代に培った知識と経験から、査定額をアップさせるための5つの具体的なコツを伝授します。
少しの手間で査定額が変わることも少なくありません。
1. 型番・年式・メーカーを正確に伝える
査定を依頼する際、最も重要な情報が「型番・年式・メーカー」です。
査定士は、この3つの情報をもとに市場での相場を調べ、査定額を算出します。
情報は、製品本体に貼られているシールや銘板、あるいは化粧箱や取扱説明書に記載されています。
電話やオンライン査定の前に、これらの情報を手元に控えておきましょう。
情報が正確であればあるほど、業者もスムーズに、かつ適正な査定額を提示しやすくなります。
逆に情報が曖昧だと、安全を見て低めの仮査定額を提示せざるを得ない場合があるので注意しましょう。
2. 付属品(説明書・リモコン等)を揃える
次に使う人のことを考えてみてください。
取扱説明書やリモコン、保証書(期限切れでも可)、取り付け用の特殊なネジや部品などが揃っていると、買い手は安心して購入できます。
付属品の有無は、再販する際の価格に直接影響するため、査定額にも反映されます。
特に、給湯器やウォシュレットのリモコン、システムキッチンの取扱説明書などは重要です。
取り外す前に、なくさないように一箇所にまとめて保管しておきましょう。
「次に使う人への思いやり」が、査定額アップに繋がるのです。
3. 清掃して見た目をキレイにしておく
査定士も人間です。
同じ製品であっても、ホコリまみれで汚れているものと、きれいに清掃されているものでは、心証が大きく異なります。
清掃のポイント
- キッチン周り: 油汚れや焦げ付きを、できる範囲で落としておく。
- 水回り(トイレ・バス): 水垢やカビを掃除しておく。
- 全体: ホコリを拭き取り、乾いた布で磨いておく。
もちろん、プロレベルのクリーニングは必要ありません。
しかし、自分でできる範囲で掃除をしておくだけで、「大切に使われてきた製品」という良い印象を与え、査定士の評価も高まる可能性があります。
4. 取り外しはプロに任せるのが無難
「自分で取り外せば、工賃が浮くのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、これは大きなリスクを伴います。
住宅設備は、電気・ガス・水道と複雑に接続されています。
知識がないまま無理に取り外そうとすると、製品本体を傷つけて価値を下げてしまったり、最悪の場合、家の配管や配線を破損させて高額な修理費用が発生したりする恐れがあります。
多くの専門買取業者は、専門の職人による取り外し工事から搬出までを一貫して行ってくれます。
安全かつ確実に作業してもらうためにも、取り外しはプロに任せるのが最も賢明な選択です。
査定時に、取り外し工事も込みで見積もりを依頼しましょう。
5. 複数の業者に相見積もりを取る
これは最も重要なポイントかもしれません。
買取業者によって、得意な製品カテゴリーや販売ルート、在庫状況が異なります。
そのため、同じ製品でも業者によって買取価格に数万円の差がつくことも珍しくありません。
必ず2〜3社以上の専門業者に査定を依頼し、見積もりを比較検討しましょう。
その際、単純な金額だけでなく、以下の点もチェックすることが大切です。
- 出張料や査定料は無料か
- 取り外し工事の費用は含まれているか
- 対応の丁寧さや説明の分かりやすさ
手間を惜しまずに相見積もりを取ることが、最終的に最も高い価格で、かつ安心して売却するための最大の秘訣です。
【2026年トレンド予測】これからの買取市場で注目される3つのキーワード
住宅設備・建材の買取市場は、社会の変化とともに進化し続けています。
ここでは、2026年以降の市場で価値を左右するであろう、3つの重要なキーワードを予測します。
未来のトレンドを意識することが、より賢い売却に繋がります。
1. 「サステナブル・エコ」建材の価値向上
SDGsへの意識の高まりは、中古市場にも大きな影響を与えています。
今後は、単に使えるかどうかだけでなく、「環境に配慮されているか」という点が製品の価値を大きく左右するようになるでしょう。
具体的には、以下のような製品の価値がさらに高まると予測されます。
- 高効率給湯器(エコジョーズ、エコキュート): 省エネ性能の高さが評価されます。
- 節水トイレ、節水水栓: 水資源の有効活用に貢献します。
- 複層ガラス(ペアガラス)のサッシ: 断熱性能が高く、冷暖房効率を上げるため需要が増します。
- リサイクル素材を使用した建材: 環境配慮型の製品として注目されます。
2026年現在、国を挙げて住宅の省エネ化が推進されており、リフォームに関する補助金制度も充実しています。 この流れは中古市場にも波及し、サステナブルな製品がより高く評価される時代になることは間違いありません。
2. 「スマートホーム対応」設備の需要増
IoT技術の進化により、私たちの暮らしはますます便利になっています。
住宅においても、スマートフォンや音声で家電や設備を操作する「スマートホーム」が急速に普及し始めています。
IMARCグループの予測によれば、日本のスマートホーム市場は今後も高い成長率で拡大していくと見られています。
参考: 日本のスマートホーム市場規模は2033年までに226億米ドルを超えると予測|年平均成長率10.80%
このトレンドは中古住宅市場にも影響を与え、スマートホーム対応設備の需要は確実に増加します。
- IoT対応給湯器: 外出先からお風呂のお湯はりができます。
- スマートロック: 鍵がなくてもスマホで施錠・解錠が可能です。
- ネットワークカメラ付きインターホン: 留守中の来客をスマホで確認できます。
新築だけでなく、既存の住宅をスマート化したいというニーズは今後さらに高まります。
これらの設備は、中古市場においても「付加価値」として高く評価され、買取価格を押し上げる要因となるでしょう。
3. 「カーボンネガティブ」素材への注目
これは少し長期的な視点になりますが、業界の最先端トレンドとして「カーボンネガティブ」というキーワードが注目されています。
カーボンネガティブ建材とは、製造過程などで排出するCO2よりも、多くのCO2を吸収・固定する素材のことです。
例えば、特殊な技術で加工された木材やコンクリートなどが研究開発されています。
現在はまだ市場に広く流通しているわけではありませんが、脱炭素社会の実現に向け、将来的にはこうした最先端の環境配慮型建材がリユース市場にも登場し、非常に高い価値を持つ可能性があります。
業界の未来を見据える専門家として、注目しておきたい大きな潮流です。
失敗しない!信頼できる買取業者の選び方
大切な資産を託す買取業者選びは、非常に重要です。
残念ながら、業者の中には不当に安く買い叩こうとしたり、トラブルになったりするケースも存在します。
ここでは、安心して任せられる優良な業者を見極めるための4つのチェックポイントをご紹介します。
住宅設備・建材の「専門性」があるか
まず確認すべきは、その業者が住宅設備や建材を専門に扱っているかという点です。
衣類から家電まで幅広く扱う総合リサイクルショップは、一見便利に見えますが、専門知識を持った査定士がいない場合があります。
専門外のスタッフでは、製品の本当の価値を正しく判断できず、画一的で低い査定額を提示される可能性があります。
一方で、専門業者は最新の市場相場や製品知識、再販ルートを熟知しているため、適正な価格での買取が期待できます。
ウェブサイトなどで、住宅設備や建材の買取実績が豊富かどうかを確認しましょう。
買取実績が豊富で公開されているか
信頼できる業者の多くは、自社のウェブサイトでこれまでの買取実績や買取価格例を具体的に公開しています。
- 「〇〇(メーカー名)のシステムキッチンを〇〇円で買い取りました!」
- 「△△(型番)の給湯器 買取相場〇〇円~」
こうした情報公開は、価格の透明性を示すとともに、その業者の査定力に対する自信の表れでもあります。
どのような製品を、どのくらいの価格で買い取っているのかを事前にチェックすることで、その業者の信頼性を測る一つの目安になります。
「古物商許可」の番号が明記されているか
中古品の売買を事業として行うには、都道府県の公安委員会から「古物商許可」を得ることが法律で義務付けられています。
これは、盗品の流通を防ぐための制度であり、正規の業者であれば必ず取得しています。
信頼できる業者は、ウェブサイトの会社概要ページなどに、必ず「古物商許可番号」を明記しています。
例:東京都公安委員会許可 第123456789012号
この記載がない業者は、法律を守っていない違法業者の可能性があり、絶対に取引してはいけません。
各都道府県の公安委員会のウェブサイトでは、許可番号を持つ業者の一覧を公開している場合もあるので、不安な場合は確認することもできます。
出張査定や取り外し工事に対応しているか
システムキッチンやユニットバスのような大型で重量のある設備は、自分で店舗に持ち込むことは不可能です。
そのため、自宅まで査定・買取に来てくれる「出張対応」が可能かどうかは必須のチェックポイントです。
さらに、前述の通り、安全な取り外し工事まで一貫して対応してくれるかどうかも重要です。
「買取はしますが、取り外しはご自身で」という業者では、結局別途工事を手配する手間と費用がかかってしまいます。
査定の依頼から、取り外し、搬出、支払いまで、すべてをワンストップで任せられる業者を選ぶのが最もスムーズで安心です。
よくある質問(FAQ)
最後に、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q: 取り外し済みの古い設備でも買い取ってもらえますか?
A: 製造から5年以内が一つの目安ですが、人気メーカーの製品や状態が良ければそれ以上経過していても買取可能な場合があります。特にTOTOやLIXILなどの人気ブランド品は、10年近く経過していても値段がつくケースもございます。まずは諦めずに専門業者に相談してみることが大切です。
Q: 少量でも出張買取に来てもらえますか?
A: 業者や地域によりますが、水栓金具1点だけ、といった場合は出張が難しいこともあります。しかし、複数の品物をまとめて依頼したり、業者のルート配送のタイミングに合わせたりすることで対応可能な場合があります。まずは電話やLINE査定などで、品物の内容と住所を伝えて相談してみましょう。
Q: 買取が難しい住宅設備はどんなものですか?
A: 著しく破損・汚損しているもの、動作に問題があるもの、製造から10年以上経過した一部の製品(特にガス機器や電子部品の多いもの)などは買取が難しい場合があります。また、アスベストを含む可能性のある古い建材や、一度使用した石膏ボード、グラスウールなど、再利用が難しい建材も対象外となることが多いです。
Q: リフォームや解体のどのタイミングで査定を依頼すれば良いですか?
A: 工事が始まる前に相談するのがベストです。工事日程が決まったら、なるべく早い段階で買取業者に連絡しましょう。工事と同時に取り外し・搬出を計画することで、無駄な時間や費用をかけずにスムーズに進みます。解体業者に「すべて処分」と任せてしまう前に、必ず買取専門業者に一度見てもらうことを強くお勧めします。
Q: 法人ですが、大量の在庫も買取可能ですか?
A: はい、多くの専門業者が法人向けの大量買取に対応しています。倉庫に眠っている型落ち品の在庫整理や、建設現場で発生した余剰資材の一括処分など、柔軟に対応してくれる業者が多いです。まずは在庫リストを作成し、複数の業者に送って一括査定を依頼するのが効率的です。
まとめ
本日は、住宅設備・建材の買取市場と2026年のトレンド予測について解説しました。
リフォームや解体で出る設備は、決してゴミではありません。
正しい知識を持って専門業者に相談すれば、価値ある資産に変わる可能性があります。
特にこれからは、省エネ性能などの「サステナブル・エコ」や、「スマートホーム対応」といった付加価値が、買取価格を左右する重要な要素になります。
ご自宅に眠っているその設備が、次の誰かの暮らしを豊かにし、さらに環境貢献にも繋がるかもしれません。
まずはご自宅に眠っている設備の価値を、無料査定で確かめてみてはいかがでしょうか。
その一歩が、未来の暮らしを豊かにするかもしれません。
ご自宅の設備がいくらになるか、まずは無料のLINE査定などで気軽に確認してみることをお勧めします。
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