玄関の扉の上や洗面所の高いところにある分電盤は、ブレーカーが落ちたときくらいしか目に入りません。「何年使っているか」と聞かれて、すぐに答えられる人は少ないはずです。

建材・住宅設備の買取専門店レコテックです。

分電盤の交換の目安は13年とよくいわれます。ただ、この13年は箱の寿命ではありません。中に入っているブレーカーを、製造から数えた年数です。年数だけで交換を決める必要はありませんが、13年を過ぎたら電気工事店に点検を頼んで判断します。

この記事では、13年の正しい数え方、自分でできる点検と交換が必要なサイン、交換費用の相場と内訳、依頼先の選び方と点検商法の見分け方をまとめました。最後に、交換工事で余った新品の分電盤をどうするかを、買取店の立場からお伝えします。

Conclusion

この記事の結論

分電盤の交換の目安13年は、中のブレーカーを製造から数えた年数です。年数だけで決めず、自分での点検に加えて、13年を過ぎたら電気工事店に点検を頼んで判断します。

  • 交換費用は掲載例で総額5万〜10万円前後。幹線の張り替えなど工事の範囲が広がると上がる
  • 工事は電気工事士にしかできない。「法律で15年」と言って交換を迫る点検業者とは、その場で契約しない
  • 交換で余った新品は、まず返品できるか確かめる。できなければ、未使用のうちに売る道がある

分電盤の交換時期の目安は13年。数え方と「年数だけで決めなくていい」理由

13年は「内蔵ブレーカーの製造後約13年」という目安

業界団体の日本配線システム工業会(住宅盤専門委員会)は、「住宅用分電盤の交換の目安は13年です」としています。根拠は、日本電機工業会の「住宅用分電盤用遮断器の更新推奨時期に関する調査報告書」(平成8年3月)です。同じページで、13年の対象は「住宅用分電盤に内蔵されているブレーカ」、数え方は「製造後約13年」と説明されています。

メーカーのパナソニックの住宅分電盤Q&Aも、「住宅分電盤としての取替え推奨時期はありませんが、内蔵ブレーカは製造後約13年とされています」と答えています。13年は、中のブレーカーを取り替える目安です。

数え始めは「製造後」です。テンパール工業の自己点検表のように「取り付け後13年以上」と書く資料もありますが、製造から取り付けまでには時間があります。設置した時期は、家の築年数やリフォームした年から見当がつきます。設置から13年たっていれば、製造からはそれ以上たっていると考えてください。

ネットでは「15〜20年」といった数字も見かけます。たとえば日東工業のFAQは、特注盤やユニット盤なども含む分電盤について「耐用年数は謳っておりません」としたうえで、「参考として15年~20年を交換目安としています」と答えています。住宅用分電盤に内蔵されたブレーカーの13年とは、対象が違う数字です。

交換時期を定めた法律はない。「法律で15年」と言われたら疑う

国民生活センターが2025年1月に公表した資料には、「住宅用分電盤の交換時期を定めた法律はありません」と書かれています。13年は業界団体が示す目安です。過ぎたら違法になるわけでも、必ず交換しなければならないわけでもありません。

それでも「法律で決まっている」と言って交換を迫る業者がいます。国民生活センターが2026年9月16日に出した注意喚起では、次の相談が紹介されています。電力会社を名乗る電話のあと、点検に来た業者から「分電盤の耐用年数は法律で15年と決まっている。漏電したら大変なことになる」と言われ、約14万円で交換工事を契約した70歳代の女性の例です。電力会社に確かめたところ、関係のない業者でした。

「法律で何年」と言われたら、その場では決めないでください。契約している電力会社や家族に確認してからでも、まったく遅くありません。

13年を過ぎたら「点検+サイン」で判断する

13年を過ぎていたら、まず次の章で紹介する点検をしてみてください。そのうえで、目立つ異常がなくても、電気工事店に点検を頼んで交換するかを相談します。中のブレーカーは、故障していても家に電気を配る働きに問題がなければ気づきにくい部品です。自分での点検だけで「まだ使える」と決めないでください。

日本配線システム工業会は「住宅のリフォームやリノベーションの機会には、分電盤の交換をお勧めします」ともしています。リフォームで電気工事が入るなら、そのとき一緒に頼むと段取りがまとまります。

反対に、13年たっていなくても、焦げ臭い、触れないほど熱いといったサインがあれば、年数に関係なくすぐ相談してください。

判断の材料はほかにもあります。

  • 年に1度の自己点検(日本配線システム工業会がすすめているもの。毎年9月1日〜11月30日は配線器具・分電盤安全点検運動の期間です)
  • 4年に1回以上行われる電気設備の定期調査(電気事業法施行規則第96条)で、指摘を受けたかどうか

分電盤の交換が必要なサイン。自分でできる点検で確かめる

日本配線システム工業会は、自分でできる点検を「外観」「分岐ブレーカ」「主幹ブレーカ」「主幹ブレーカの動作確認」の4つに分けて紹介しています。まとめると次のとおりです。

確かめること 見方 交換を考えたい状態
外観 盤全体を見て、表面に軽く触れる 破損・ひび割れ・変形、焦げ、熱い、水が付いた跡
分岐ブレーカーの色 扉を開けて色を見る 黒色(コード短絡保護機能がない)
漏電ブレーカーの有無 主幹ブレーカーの表記とテストボタンを見る 表記もテストボタンもない
過電圧保護機能 主幹ブレーカーの表記を見る 「単三中性線欠相保護付」の表記がない
主幹ブレーカーの動作 テストボタンを押す 押しても「入」のまま

点検の前に、分電盤の場所を確かめておきます。玄関の扉と天井の間、洗面室、キッチン、下足入れなどにあることが多く、高い場所なら脚立か踏み台を用意してください。扉(フタ)を開けても、感電するような部分は出てこないと同工業会は説明しています。

すぐ電気工事店に相談したい危険なサイン

次の状態は、日本配線システム工業会が「大変危険」として、すぐ電気工事店に相談するよう呼びかけているものです。

  • 表面が触れないほど熱い、焦げている、焦げ臭いにおいがする
  • 扉や本体が破損している、ひび割れや変形がある
  • 水が付いた跡がある

外観の点検では、異常な音がしないかも確認項目に入っています。手で触れて「暖かい」くらいなら正常の範囲で、「熱い」と感じたら異常です。

放っておくとどうなるのか。同工業会によると、分電盤は故障のしかたによって、使いすぎや漏電、ショートが起きてもブレーカーが動かず、大きな事故につながるおそれがあります。家に電気を配る働きに問題がなければ、故障していても気づきにくい。そこが分電盤のやっかいなところです。

テストボタンを押しても主幹ブレーカーが切れない

主幹ブレーカーが漏電ブレーカーなら、表面に「漏電遮断器」「漏電ブレーカ」の表記か、テストボタンがあります。

テストボタンを押して主幹ブレーカーが「切」になれば正常です。押しても「入」のまま動かなければ、交換をすすめられる状態です。

正常に動けば家じゅうが停電します。パソコンの電源を落とし、録画予約などが消えても困らないようにしてから、明るい昼間に試してください。

ブレーカーがよく落ちるときは「主幹が入か切か」で見分ける

自分の家だけ電気が消えたら、分電盤の主幹ブレーカーを見ます。日本配線システム工業会の説明(スマートメーターが付いている家の場合)をまとめると、次のようになります。

主幹ブレーカーが「入」のままなら、スマートメーターが電気を止めている可能性があります。契約アンペアを超えるとメーターの中のリミッターが働き、約10秒後に自動で電気が戻ります。何度か繰り返すと自動では戻らなくなるので、契約している電力会社に連絡してください。

主幹ブレーカーが「切」になっていたら、漏電の可能性があります。分岐ブレーカーをすべて「切」にしてから主幹を「入」にし、分岐を1つずつ「入」にしていきます。主幹が落ちた回路は「切」のままにしておきます。主幹が頻繁に落ちるなら、電気工事店に相談してください。

使いすぎで電気が止まるのと、分電盤が傷んでいるのとは別の話です。使いすぎなら、同時に使う家電を減らしたり、契約アンペアを見直したりすれば済むこともあります。

古い分電盤に多い「機能が足りない」サイン

壊れていなくても、古い分電盤には今の分電盤にある機能が付いていないことがあります。日本配線システム工業会が点検表や古い分電盤の注意点として挙げているのは、次の4つです。

  • 漏電ブレーカーが付いていない(表記もテストボタンもない)
  • 分岐ブレーカーが黒色で、コード短絡保護機能がない(白色なら機能あり)
  • 主幹ブレーカーに「単三中性線欠相保護付」の表記がなく、過電圧保護機能がない
  • 分岐回路の数が足りない

エアコンを増やす、IHクッキングヒーターに替える、電気自動車の充電設備を付ける。こうして使い方が変わり、空きの回路や容量が足りなくなったときも、交換を考えるタイミングです。交換するなら、地震の揺れを感じて電気を止める感震機能付きの分電盤を選ぶ手もあります(費用は次の章とFAQで紹介します)。

分電盤の交換費用の相場は5万〜10万円前後。内訳と高くなる条件

費用の内訳は本体・工事費・撤去処分費・諸経費

住宅用の分電盤を交換する費用は、工事業者の掲載例を見ると、総額5万〜10万円前後がひとつの目安です。公的な相場データはないので、ここでは2つのサイトの掲載例を並べます。

項目 ジモデンの掲載例 価格.comくらしサポートの掲載例
分電盤本体 22,000〜55,000円程 25,000円〜
交換工事費 30,000〜40,000円程 20,000円〜
撤去・処分費 2,000円程 5,000円〜(廃棄などのその他費用)
総額 55,000〜100,000円(税込) 50,000円〜(税込)

ジモデンの金額は、令和6年4月1日時点の料金として載っているものです。主幹40A・子ブレーカー8個で60,500円、50A・18個で88,000円という事例もあり、回路数が増えると金額も上がります。価格.comくらしサポートは、交通費や駐車料金を別にしています。見積もりによっては、こうした費用が諸経費として別の行に入ります。

撤去・処分費は、外した古い分電盤を引き取って処分する費用です。外した盤の扱いは、この記事の最後の章でもう少し詳しく書きます。

費用が上がる条件

工事業者の掲載例で、金額が上がる条件として挙がっているのは主に次のようなものです。

  • 回路数が多い、主幹の容量が大きい分電盤を選ぶ
  • 感震機能付きなど、機能を足した分電盤を選ぶ
  • 契約アンペアを上げるため、引き込みの太い電線(幹線)まで張り替える
  • 設置場所が狭い、壁の中や床下に配線を通す
  • 古い配線の引き直しや、部材の追加が要る
  • 出張費や、休日・夜間の割増がかかる

感震ブレーカーの費用は、内閣府などが令和8年1月に出した資料に目安が載っています。

感震ブレーカーの種類 価格の目安
分電盤タイプ(内蔵型) 約5万〜8万円(標準的なもの)
分電盤タイプ(後付型) 約2万円
コンセントタイプ 約5,000円〜2万円
簡易タイプ 3,000〜4,000円程度

同じ資料によると、分電盤タイプは内蔵型も後付型も電気工事が必要です。後付型は今の分電盤に感震機能を外付けするもので、漏電ブレーカーが付いている場合に取り付けられます。

ネットでは「数十万円以上」という金額を見かけることもあります。業務用の盤の金額や、配線全体のやり直しまで含めた工事の金額だと、住宅用分電盤の入れ替えだけの費用とは条件が違います。住宅でも追加の工事しだいで金額は大きく変わるので、比べるときは用途と工事の範囲をそろえてください。

20万・30万円の見積もりを受けたら確認したいこと

20万円、30万円という見積もりを見て、驚いて調べている方もいると思います。高いか安いかは、中身を見ないと決められません。幹線の張り替えや容量アップ、配線の引き直しまで含むなら、5万〜10万円に収まらないこともあります。

見積もりに「分電盤交換 一式」としか書かれていなければ、次の内容を書き出してもらってください。

  • 新しい分電盤の型番、回路数、主幹の容量
  • 工事の範囲(盤の入れ替えだけか、幹線や配線の工事も含むか)
  • 外した分電盤の処分費が入っているか
  • 契約アンペアの変更が伴うか

そのうえで、2〜3社から見積もりを取って比べます。点検に来た業者からその場で契約を迫られたら、次の章を読んでから決めてください。

分電盤の交換はどこに頼む?資格の要件と点検商法の見分け方

交換工事は電気工事士の資格が必要。自分で交換してはいけない

経済産業省の「電気工事の安全」には、「電気工事は、電気工事士等の資格がなければ行う事ができません(電気工事士法第3条)」とあります。経済産業省の資料でも、電気工事士でなければできない作業として「配電盤を造営材に取り付け、又はこれを取り外す作業」が挙げられています。国民生活センターの資料も「分電盤の交換は、電気工事士の資格が必要な工事」と明記しています。

資格のない人が工事をすると、電気工事士法第14条により、3か月以下の拘禁刑または3万円以下の罰金の対象になります。

ネット通販で分電盤を安く買い、取り付けだけを業者に頼む方法(施主支給)を考える方もいます。ただ、業者は現場を見てから回路数や容量を決めるため、持ち込みの盤では取り付けを断られたり、現場に合わずに使えなかったりする場合があります。新品の分電盤が余る、よくあるきっかけの一つです。

分電盤とは別に、アンペアブレーカー(電流制限器)は電力会社が契約に合わせて設置する機器です。東京電力パワーグリッドによると、スマートメーターで契約アンペアを設定している家では、アンペアブレーカーそのものが付いていません。

依頼先は地域の電気工事店が基本

日本配線システム工業会は「住宅用分電盤の交換工事は、法律で有資格者に限定されているため、お近くの電気工事店にご相談ください」としています。

家電量販店やホームセンターが分電盤の交換を受け付けていることもあります。その場合は、実際に工事をするのがどの業者なのかを、見積もりの段階で確かめておくと安心です。見積もりで確かめたい項目は、前の章のリストと同じです。

契約アンペアを変えるなら、電力会社への申し込みも必要になります。たとえば東京電力エナジーパートナーは、変更前後の契約アンペアが10〜60アンペアの範囲なら無料で変更するとしています。設備の状況によっては電気工事店の工事が必要で、その費用はお客様の負担です。電力会社や契約プランで仕組みが違うので、工事業者と電力会社の両方に確認してください。

「分電盤の点検に伺います」の電話に注意。法定点検との違い

国民生活センターの注意喚起によると、分電盤の点検商法に関する相談は、2024年度の1,290件から2025年度は6,545件に増えました。前年度の約5倍です。2025年度は契約した人の8割超が70歳以上で、相談は南関東だけでなく各地に広がっています。

本物の定期調査(法定点検)には、次の特徴があります。

  • 電気事業法施行規則第96条にもとづき、4年に1回以上行われる
  • 費用はかからない。調査員は身分を示す証明書を持っている
  • 点検のあとで、調査員がその場で分電盤の交換工事の契約を持ちかけることはない

不良箇所が見つかったときに、調査員が改修の必要性や方法を説明することはあります。関西電力送配電から委託を受けて定期調査を行う関西電気保安協会の案内では、不良箇所があれば改修をお願いするとしたうえで、改修工事は協会では受けず、近くの工務店や電気工事店に頼むよう案内しています。工事を頼む先は、自分で選んでよいということです。

同協会は、ニセ調査員への注意を呼びかけるページで、「当協会の調査員が、お客さまに費用を請求することは一切ありません」「電話による勧誘や一般のお客さまに商品を斡旋することは行っておりません」としています。ほかの地域にお住まいの方は、地域の電気保安協会などの案内を確かめてください。

電話で点検を持ちかけられても、安易に家に上げないこと。点検を受けても、その場で契約しないこと。契約してしまった場合も、クーリング・オフができる場合があります。不安なときは消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターを案内してもらえます。

交換で余った新品の分電盤の行き先。返品・売却・処分の分かれ目

新品の分電盤が余るのはどんなときか

分電盤の交換では、使うつもりだった新品が余ることがあります。よくあるのは次のような場面です。

  • 施主支給で買った分電盤が、回路数や主幹の容量、大きさの点で現場に合わなかった
  • 工事の途中で容量アップや感震機能付きに仕様が変わり、最初に買った盤を使わなかった
  • 工事がキャンセルや延期になり、手配していた盤が残った
  • 電気工事店や工務店が、予備や多めの発注で在庫を抱えた

当店を運営するRebroの買取事業全体でも、個人のお客様が売りに来るきっかけの上位に「未使用・サイズ違い」「施主支給・DIYの余り」が入っています。法人では、電気工事店、電材・住設の問屋、工務店・ビルダーからのご依頼が多くなっています。

まず購入先の返品条件を確かめる

最初に考えたいのは返品です。メーカーや問屋が一律に返品を受け付ける、という決まったルールは見つかりませんでした。返品できるかどうかは、買ったお店や問屋との取引条件で決まります。

通販サイトには「返品不可」と書かれた分電盤もあります。届いてから日がたつほど話がしにくくなるので、使わないと分かった時点で早めに問い合わせてください。

返品できない未使用品は売れる。査定で見られるところ

返品できなかった未使用の分電盤は、買取に出せます。当店の分電盤の買取ページでは、パナソニック、日東工業、河村電器産業などの分電盤476型番について、買取目安価格を公開しています。

たとえばパナソニックのBHM35141B3の目安は、新品未開封で〜78,200円、開封済み・未使用で〜66,500円です。新品の流通価格をもとにした目安なので、実際の査定額は状態や付属品で変わります。

査定額が下がる主な理由は、汚れ・傷・使用感、付属品の欠品、新品の外箱の汚れやシールをはがした跡の3つです。外箱と取扱説明書、主幹ブレーカーを含む付属品はそろえておいてください。

盤の中の配線用遮断器や漏電遮断器(定格100A以下)は、電気用品安全法の「特定電気用品」です。電気工事業者は、PSEマークなどの表示が付いた電気用品でなければ工事に使えません(電気工事業の業務の適正化に関する法律第23条)。製品に付いている表示やラベルは、はがさずに残しておきましょう。

もう一つ、13年の目安は「製造後」で数えます。倉庫や物置で寝かせている間も年数は進むので、使う予定がないと分かったら早めに査定に出してください。売り時の考え方は、住宅設備の売り時の記事にも書いています。

査定に出すときは、分電盤の正面、型番のラベル、外箱、付属品の写真をLINEで送ってください。お名前を出さずに聞きたいなら、匿名査定フォームに型番と状態を入力します。電気工事店や工務店の在庫は、法人買取でまとめて査定します。売るかどうかは、査定額を見てから決めて大丈夫です。

外した古い分電盤は処分が基本

交換工事で外した使用済みの分電盤は、工事業者が引き取って処分するのが一般的です。見積もりの撤去・処分費(掲載例ではジモデンが2,000円程、価格.comくらしサポートが廃棄などで5,000円〜)に入っているか確かめてください。

使用済みの分電盤に値がつくかどうかは、状態しだいです。販売から年数がたった商品は値がつきにくいのが実情で、13年以上使って外した盤なら、処分に回すつもりでいるほうが現実的です。気になる場合は写真でご相談ください。

なお、売るために古い分電盤を自分で取り外すのはやめてください。取り外しも、電気工事士の資格が必要な作業です。リフォームで外した設備全般の扱いは、外した住宅設備は売れるのかの記事にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q: 築20年以上でも不調がなければ、分電盤は交換しなくていいですか?

交換時期を定めた法律はありません。ただ、日本配線システム工業会は交換の目安を13年としていて、中のブレーカーの劣化は外から見ても分かりにくいものです。テストボタンで主幹ブレーカーが切れるか、焦げ臭い、熱いといったサインがないかを確かめたうえで、目立つ異常がなくても電気工事店に点検を頼み、交換するかを相談してください。リフォームの予定があるなら、その機会に交換するのも一つの方法です。

Q: 分電盤ごとではなく、ブレーカーだけ交換できますか?

盤の状態や機種によっては、漏電ブレーカーなど一部だけの交換で済む場合もあります。工事業者の料金表でも、「分電盤交換」と「ブレーカー交換」は別の工事として載っています。どちらも電気工事士の資格が必要な作業です。電気工事店に見てもらい、両方の見積もりを出してもらうと比べやすくなります。

Q: 分電盤を交換するとき、電力会社への手続きは必要ですか?

契約アンペアを変える場合は、電力会社への申し込みが必要です。東京電力エナジーパートナーでは、変更前後が10〜60アンペアの範囲なら無料で変更できます。同じ容量のまま入れ替えるだけかどうかで変わるので、見積もりの段階で工事業者に確認してください。電力会社や契約プランによって仕組みは違います。

Q: 感震ブレーカーは今の分電盤に後付けできますか?

分電盤タイプの後付型(約2万円)なら、今の分電盤に感震機能を外付けできます。電気工事が必要で、漏電ブレーカーが付いていることが条件です。ほかに、コンセントタイプや、電気工事の要らない簡易タイプもあります。簡易タイプは、今の分電盤の形によっては取り付けが難しい場合があります(内閣府などの連名資料、令和8年1月)。分電盤を交換するなら、感震機能が内蔵された分電盤(約5万〜8万円)を選ぶのも一つの方法です。

Q: 箱を開けてしまった未使用の分電盤でも売れますか?

開封済みでも、使っていない分電盤は査定の対象です。新品未開封より目安価格は下がりますが、外箱や取扱説明書、主幹ブレーカーなどの付属品がそろっていれば評価されやすくなります。型番と写真をLINEで送ってもらえれば、売るかどうかは金額を見てから決められます。

まとめ

分電盤の交換の目安は13年ですが、これは中のブレーカーを製造から数えた年数です。年数だけで決めず、外観やテストボタン、ブレーカーの落ち方を自分で確かめたうえで、13年を過ぎていれば電気工事店に点検を頼んで判断してください。交換費用は掲載例で5万〜10万円前後です。工事は電気工事士にしかできないので、内訳の分かる見積もりを取り、点検に来た業者とその場で契約しないでください。

交換で新品が余ったら、まず購入先に返品できるかを確かめます。返品できなければ、未使用のうちに売る道があります。分電盤の買取ページで型番ごとの目安を見て、写真をLINEで送ってみてください。売るかどうかは、査定額を見てから決めて大丈夫です。