ごみの分別表を五十音順に探しても、「コンセント」という品目が見当たらない。そこで手が止まった方も多いと思います。

建材・住宅設備の買取専門店レコテックです。

ひと口に「コンセントを捨てたい」と言っても、電源タップや延長コードのことなのか、壁に埋め込まれた差込口のことなのかで、出し方はまったく違います。タップや延長コードは自治体の分別に従って出せますが、壁のコンセントは外す作業から電気工事士の資格が要ります。

この記事では、どのコンセントの話かを見分ける早見表から始めて、タップ・延長コードの出し方、壁のコンセント・スイッチを外すときの資格、工事で外した器具の扱いを順に整理しました。最後に、買取店の立場から、捨てる前に分けておいてほしい「未開封の箱入り」の話をします。

Conclusion

この記事の結論

「コンセント」が電源タップや延長コードなら、自治体の分別に従って出します。壁に埋め込んだコンセント・スイッチなら、外す作業は電気工事士に頼み、工事で外した器具は工事業者が産業廃棄物として処分します。

  • 延長コード・電源タップの区分は自治体で違う。燃えないごみ、小型家電の回収、燃やすごみ・普通ごみのどれかになる
  • 壁のコンセント・スイッチ本体は資格がないと外せない。資格なしで触れるのはプレート(カバー)まで
  • 未使用・未開封の箱入りは捨てる前に分けておく。取り付けていなければ、箱のまま査定に出せる

「コンセント」の捨て方は2種類。電源タップ・延長コードと壁の配線器具で出し方が違う

電源タップ・延長コードと、壁に埋め込む配線器具の違い

ふだん「コンセント」と呼ばれているものには、2つの種類があります。

ひとつは、電源タップや延長コード、プラグの付いたコードです。壁の差込口に挿して使う、コードの付いた小物ですね。抜けばそのまま手元に残るので、自分で捨てられます。

もうひとつは、壁に埋め込まれたコンセントやスイッチです。業界では「配線器具」と呼びます。壁の中の電線とつながっていて、外すこと自体が電気工事にあたります。表面のプレート(カバー)は器具本体とは別の部品で、扱いも違います。

検索して出てくる自治体の案内は、ほとんどが前者のタップ・延長コードの話です。壁の配線器具を捨てたい場合は、まず「誰が外すか」から考える必要があります。

捨て方の早見表

捨てたいものごとに、出し方の基本をまとめました。

捨てたいもの 出し方の基本 気をつけること
電源タップ・延長コード・プラグ付きのコード 自治体の分別に従う(燃えないごみ・小型家電の回収など) 区分は自治体によって違う
壁のコンセント・スイッチ本体(業者の工事以外で家庭から出すもの) 外すのは電気工事士。外したあとは自治体の分別に従う 資格がない人は本体を外せない
業者に交換・撤去を頼んで外した器具、工事の残材 工事業者が産業廃棄物として処分する 家庭ごみや回収ボックスには出さない
未使用・未開封の箱入りのコンセント・スイッチ 捨てずに売る選択肢がある 外箱や付属品を傷めずに保管する

表の最後の行は、買取専門店の私たちから見て「捨てる前に分けておきたいもの」です。レコテックでは、壁に取り付けるコンセントとスイッチについて、型番ごとの買取目安価格をサイトで公開しています。捨てる前に買取の相談をしてほしいのは、取り付けていない未使用品です。

電源タップ・延長コードの捨て方は何ごみ?自治体の分別と小型家電回収

燃えないごみか小型家電回収が多い。ただし自治体で分かれる

延長コードや電源タップは、燃えないごみ(不燃ごみ)や、小型家電の回収に出す自治体があります。燃やすごみや普通ごみとして出す自治体もあるので、住んでいる自治体の分別辞典で確かめるのが確実です。

大都市の例を並べると、これだけ違います(2026年10月時点で各自治体のページを確認)。

自治体 延長コード・電源タップの区分
神戸市 燃えないごみ(小型家電BOX)
新宿区 金属・陶器・ガラスごみ
横浜市 燃やすごみ(小型家電回収の対象)
大阪市 普通ごみ

神戸市は、ごみの出し方早見表の「品目 あ行」で、延長コードを「燃えないごみ(小型家電BOX)」としています。新宿区は「資源・ごみ分別辞典」でコンセントも延長コードも金属・陶器・ガラスごみ、大阪市は分別一覧で延長コード・電気コードを普通ごみとしています。

分別表に「コンセント」が載っていないときは、「延長コード」「電気コード」「コード類」で引いてみてください。神戸市や大阪市の一覧も、コンセントという品目はなく、延長コードや電気コードの名前で載っています。

小型家電回収ボックスに出すときの注意

神戸市のように、延長コードを小型家電の回収ボックスの対象にしている自治体があります。ただし神戸市の小型家電BOXは、案内に「事業者の方は利用することはできません」とあります。家庭から出たものだけが対象です。

小型家電リサイクル法では、対象の品目を政令で28品目と定めていますが、延長コードや電源タップという名前は出てきません。家電の附属品のコード類として回収している自治体もあり、実際に何を回収するかは市町村ごとに決めています。

長いコードを回収ボックスに入れるときの束ね方や、入れられる大きさにも、自治体ごとの案内があります。ボックスの近くに貼られた注意書きに従ってください。

古いタップは「交換の目安」も確かめてから捨てる

捨てるかどうか迷っている古いタップは、交換の時期かどうかも見ておきましょう。

業界団体の日本配線システム工業会は、テーブルタップ(電源タップ)の交換の目安を3〜5年としています。NITE(製品評価技術基盤機構)に通知された製品事故の情報では、2019年から2024年までの6年間に起きた家電製品の「プラグ・コード・コンセントの事故」は219件で、その8割以上が火災につながっています。

次のような状態のタップは使い続けず、買い替えて古いほうを処分してください。

  • プラグや差込口のまわりに焦げ跡や変色がある
  • 差し込んだプラグがぐらつく、すぐ抜ける

壁のコンセント・スイッチは自分で外せない。取り外しに資格が要る理由

埋込コンセント・スイッチの取り外しは電気工事士の仕事

壁に埋め込まれたコンセントやスイッチの取り付け・取り外しは電気工事にあたり、電気工事士の資格がないとできません。

経済産業省の「電気工事の安全」には、「電気工事は、電気工事士等の資格がなければ行う事ができません(電気工事士法第3条)」とあります。同省の電気工事士法Q&Aでも、壁に埋め込まれた室内照明用スイッチを交換する場合について「電気工事士が工事する必要があります」と答えています。

壁に埋め込まれた器具を、資格のない人が自分で交換するのは法律違反です。電気工事士法には、3か月以下の拘禁刑または3万円以下の罰金という罰則があります。資格が決められているのは、感電や、接続不良による発熱・火災を防ぐためです。

資格なしでできるのはプレート(カバー)の交換まで

資格がなくても触れるのは、表面のプレート(カバー)です。

パナソニックの用語辞典の「プレート」の項には、「カバープレートの施工には、電気工事士の資格は不要。」と書かれています。続けて「ただし、スイッチやコンセント本体を取り外す場合には資格が必要となるため、注意が必要である。」ともあります。同じ用語辞典の「プッシュスイッチ」の項では、スイッチの配線工事(増設、交換、新設)には第二種電気工事士か第一種電気工事士の免許が必要としています。

例外として、壁の表面に取り付けた露出型の器具があります。電気工事士法施行規則は、資格が要る作業から「露出型点滅器又は露出型コンセントを取り換える作業」を除いています。露出型かどうか自分で判断がつかないときや、取付枠を含めて器具本体に触る作業は、電気工事士に頼んでください。

外す前に、交換と処分をまとめて頼む

壁のコンセントやスイッチを処分したいなら、電気工事店に交換や撤去を頼むのが近道です。工事で外した器具は工事業者が処分するので、自分で何ごみかを調べる必要もなくなります(次の章で詳しく説明します)。

DIYで交換しようとコンセントやスイッチを買ったものの、資格が要ると知って使わなかった。そんなときは、箱を開けず、シールも貼らずにそのまま置いておいてください。新品の外箱の汚れやシールのはがし跡は、当店の査定で減額になる理由のひとつです。未使用の箱入りなら、売れる候補になります。DIYで余ったものの売り方は、DIYの余り建材・設備はどこまで売れる?でもまとめています。

外したコンセント・スイッチの捨て方。家庭ごみと工事で出た産業廃棄物の違い

家で外した器具本体は、自治体の分別に従う

家庭から出る壁のコンセント・スイッチ本体は、自治体の分別に従って出します。ここでの「家で外した」は、業者の工事以外で家庭から出す場合のことです。電気工事店に交換や撤去を頼んだときの器具は、次の項目のとおり工事業者が処分します。

パナソニックの用語辞典の「4路スイッチ」の項は、「一般家庭で廃棄する場合は、基本的には燃えないごみとなる。」としたうえで、捨てる前に自治体へ確認するよう書いています。「プレート」の項にも、家庭ごみの燃えないごみとして出せるものの「大量になった場合には回収されない場合もある」とあります。数が多いときは、先に自治体へ相談しましょう。

区分は自治体ごとに違います。

  • 新宿区は、コンセントを金属・陶器・ガラスごみとしています
  • 横浜市は、スイッチカバーについて、プラスチックだけでできたものはプラスチック資源、金属製のものは小さな金属類、それ以外は燃やすごみとしています
  • 神戸市の品目一覧には、コンセント・スイッチの記載がありません。同市は「金属類を含む小型のプラスチック製品」を燃えないごみとしているので、器具本体はここに当たると考えられます

カバーと器具本体で区分が変わることもあるので、別々に確かめてください。分別表に載っていなければ、清掃事務所などの窓口に「壁から外したコンセントの本体」と伝えて確かめるのが確実です。

電気工事で外した器具は、工事業者が産業廃棄物として処分する

電気工事で外した器具は、工事を請け負った業者が産業廃棄物として処分します。

環境省の「建設廃棄物処理指針」には、「建設工事における排出事業者には、元請業者が該当する。」とあります。廃棄物処理法でも、事業活動に伴って出た廃プラスチック類などは産業廃棄物とされ、建設工事では元請業者が処分の責任を負います(第2条第4項、第21条の3)。

撤去した器具の区分について、パナソニックの用語辞典(4路スイッチの項)は「事業者として排出する場合は、廃プラスチック類および鉄くずで産業廃棄物処理する。」としています。

工事を頼む側から見ると、外した器具の処分まで業者に任せられるということです。見積もりを受け取ったら、撤去品の処分が含まれているかを確かめておくと安心です。

工事店の残材は家庭ごみ・回収ボックスに出さない

電気工事店や工務店の現場で出た残材を、家庭ごみや自治体の回収ボックスに出してはいけません。工事で出た残材は、元請業者が産業廃棄物として処分するものです。神戸市の小型家電BOXも、事業者は使えません。

ただ、残材の中に未使用・未開封の箱入りのコンセントやスイッチが混ざっているなら、廃棄物として処分する前に査定に出してみてください。私たちがレコテックを始めたのは、電気工事店やリフォーム会社が余った在庫を抱えているのではないか、と考えたからです。箱のままのスイッチやコンセントを、処分費を払って捨てるのはもったいないと思っています。

外した器具は、ここまでの手順で処分するのが基本です。買取の相談をおすすめしたいのは、取り付けていない未使用品のほうです。

余った未開封のコンセント・スイッチは箱単位で売れる。買取の条件と査定で見るところ

配線器具は10個入りの箱で流通している。だから箱のままが売りやすい

コンセントやスイッチは、10個入りの箱で売られている品番が多くあります。

たとえばパナソニックのフルカラーシリーズでは、埋込コンセント「WN1001010」が「10コ入:箱単位販売商品」として載っています(希望小売価格2,100円・税抜)。埋込スイッチの片切「WN5001010」も10個入りです。1個売りの品番もあります。

買い取る側から見ても、箱は大事です。メーカーが箱単位で売っている品なら、箱のまま同じ型番でそろっているほど、新品と同じ形で次の使い手に渡せます。私たちが「箱単位で売れる」と考えているのは、このためです。運営会社Rebroの買取事業全体では、買い取った品をECサイトや個人間の取引で販売するほか、法人に買い取ってもらうこともあります。

1個からでも査定はできます。当店は1点からでも複数点でも受け付けています。ただ、査定額は個数や外箱の有無でも変わるので、箱でそろっているものはそのまま出してください。

査定で見るところ。型番・色・個数・外箱

当店の査定では、型番、色、個数、外箱(パッケージ)の有無を見ます。

減額になりやすい点を表にしました。

査定で見るところ 有利になる状態 減額になりやすい状態
外箱 汚れやシールのはがし跡がない 外箱の汚れ、シールのはがし跡
付属品 すべてそろっている 付属品が欠けている
本体 取り付けていない未使用品 汚れ、傷、使用感

写真を撮るときは、箱のラベルの型番が読めるように正面から写してください。

箱を開けてしまったものも、取り付けていない未使用品なら査定に出せます。開封していることは、写真やメッセージで伝えてください。外箱の汚れや付属品の欠けは、開封済みでも未開封でも減額の理由になります。

値段の決まり方と、型番ページの買取目安価格

当店の買取価格は、自社の再販実績、中古市場やオークションの相場、同業他社の買取価格を見て更新しています。

サイトの型番ページに載せている価格は、価格.comやモノタロウなどの流通価格を集めて作った買取目安価格です。最終的な金額は、現物の状態を見て決まります。相場はメーカーのモデルチェンジでも動くので、使う予定がないと分かった時点で動くほうが損をしにくくなります。売り時の考え方は住宅設備の売り時は「使わない」と分かった瞬間にまとめました。

手元の型番がいくらくらいになりそうかは、コンセントの買取目安価格とスイッチの買取目安価格のページで探せます。

個人の余りと、工事店の在庫。それぞれの出し方

Rebroの買取事業全体で見ると、個人の方が売りに出すきっかけには「新品を買ったが使わなかった・サイズ違いだった」「施主支給やDIYで余った」が多くあります。コンセントやスイッチも、こうした未開封の余りなら型番が分かる写真をLINEで送るか、名前を出さずに聞きたいなら匿名査定フォームに型番と状態を入力してください。売るかどうかは、査定額を見てから決めて大丈夫です。

工事店に預けている施主支給品の余りは、施主のものです。工事店の側で処分や売却をする前に、施主に扱いを確認してください。

電気工事店や工務店、電材の問屋の在庫は、型番リストや写真を送ってもらえれば一括で査定します。1点ずつ申し込む必要はありません。詳しくは法人買取のページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q: 延長コードや電源タップは何ごみですか?

燃えないごみ(不燃ごみ)や小型家電の回収に出す自治体がありますが、燃やすごみや普通ごみとして出す自治体もあります。神戸市は燃えないごみ(小型家電BOX)、新宿区は金属・陶器・ガラスごみ、大阪市は普通ごみです。住んでいる自治体の分別辞典で「延長コード」「電気コード」を引いて確かめてください。

Q: 壁から外したコンセント本体は何ごみですか?

家庭から出たものは、自治体の分別に従います。メーカーの用語辞典では、家庭で捨てる場合は基本的に燃えないごみとされていますが、区分は自治体によって違います。電気工事で外したものは、工事業者が産業廃棄物として処分します。

Q: コンセントやスイッチを自分で交換するのは違法ですか?

壁に埋め込んだコンセントやスイッチの交換は電気工事にあたり、電気工事士の資格が必要です(電気工事士法第3条)。資格のない人が行うと罰則があります。表面のプレート(カバー)の交換は、資格がなくてもできます。

Q: 工事で余ったコンセントやスイッチを家庭ごみに出せますか?

出せません。工事で出た残材は事業活動に伴う廃棄物で、元請業者が産業廃棄物として処分します。神戸市の小型家電BOXも、事業者は使えません。未使用・未開封の箱入りなら、処分する前に査定に出す選択肢があります。

Q: 未使用のコンセントは1個でも売れますか?箱を開けていたら?

当店では1点から査定しています。箱を開けていても、取り付けていない未使用品なら査定に出せます。ただし外箱の汚れやシールのはがし跡、付属品の欠けは減額の理由になります。査定額は個数や外箱の有無でも変わるので、同じ型番が箱でそろっているものは、そのまま出してください。

まとめ

「コンセント」が電源タップや延長コードのことなら、自治体の分別に従って出します。壁のコンセント・スイッチなら、外すのは電気工事士の仕事で、工事で外したものは工事業者が産業廃棄物として処分します。自分で触れるのは、表面のプレートまでです。

捨てる前にひとつだけ、未使用・未開封の箱入りのコンセントやスイッチは分けておいてください。買取店の私たちから見て、ここが「捨てる」か「売る」かの分かれ目です。コンセントの買取ページやスイッチの買取ページで型番ごとの目安を見て、写真をLINEで送ってみてください。工事店の在庫は法人買取でまとめて査定します。売るかどうかは、査定額を見てから決めて大丈夫です。